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2012
02/24

日蓮聖人は「蔵の財(たから)よりも身の財すぐれたり。身の財より心の財第一なり」とおっしゃられました。人間には三つの財があるというのです。第一は「蔵の財」。これは財産とかお金のことで、生活をしていく為に無くてはならないものです。第二は「身の財」。これは身体の健康のことです。健康だからこそ十分に働くこともできるのです。そして第三が「心の財」。心の健康のことです。心が曲がるとその行いも振る舞いも邪(よこしま)なものとなります。
 日蓮聖人はこの三つの財について、「蔵の財」よりも「身の財」がすぐれ、さらにその「身の財」よりも「心の財」こそが第一なのである、と教えてくださいました。

イソップ物語に「ぶどう畑の宝物」
という有名な話があります。
 ある農家にたいへん働き者のお父さんがいました。良く働くので田や畑はもちろん、広いブドウ畑も持っていました。ところが、彼にはたくさんの息子がいるのですが、どの息子も毎日 のらりくらりと遊んでばかりいるなまけ者でねちっとも真面目に働こうとしません。お父さんは、歳をとるにつれて それが心配で、何とか働き者になってもらいたいと考えていました。そこで、とうとう重い病気にかかって もうダメだという時に、息子たちを枕元に呼び集めて言いました。
「わしももう長く生きられないと思うから、お前たちに大事なことを知らせておく。それは宝物のことだ。」
「えっ、宝物ですか。」息子たちは身を乗り出してきました。
「そうだ。実は、あのブドウ畑に大事な宝物を隠してある。わしが死んだらお前たちで、ゆっくり掘り出してごらん。」こう言い残して、お父さんはまもなく亡くなりました。
息子たちはさっそくブドウ畑を隅から隅まで掘り返していきました。しかし、いくら掘っても、いくら探しても宝物は見つかりません。息子たちはそれでも諦めずに、毎日 毎日ブドウ畑を掘り返しました。その為にブドウ畑には草も生えず、畑の土はいつも柔らかくなっていました。そのうちに秋になり、ブドウ畑には見事なブドウがなり、日がたつにつれて、ブドウの房は、ますます大きく垂れ下がってきました。
息子たちは、お父さんの言った宝物の意味をはじめて悟りました・・・・とさ。
このような物語です。「蔵の財」「身の財」「心の財」、あなたはこの三つの財をどう考えますか。 
大きな屋根はありません。広い境内もありません。ここには、仏さまの慈悲があります。
悲しい事は半分に。嬉しい事は倍に。あなたのお話しお聞きいたします。 どうぞ、お尋ねください。

山里

Author:山里
色々な事に興味を持って不器用だけれど拘わっていきたいなぁ❢

ご朱印、受け賜わります。

写仏・写経を一緒にしませんか?

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